りんご乙女 by 株式会社マツザワ

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当日提供する商品

りんご乙女

商品へ込めたこだわり

上品な香りと甘さが売りのお菓子。その味や香り、見た目が世界で認められ、7年連続で国際優秀味覚コンテストの最高位・3つ星を獲得しています。原材料には、生育途中で間引きされ、廃棄されるはずの「摘果りんご」を使用されており、地元農家の収入増に貢献、地元の経済を支えています。

ブースの裏側(出展企業)インタビュー

マツザワってどんな会社?

マツザワさんは1959年の創業し、おみやげの企画・販売などを行っている地元密着型の商社です。「地域の気持ちと人の気持ちをカタチにして伝える」という企業理念の下、おみやげという切り口からその地域に、いかに貢献できるかどうかを大切にしている会社です。
その理念を象徴するようなおみやげが、世界でも認められるお菓子「りんご乙女」。この記事では、りんご乙女が誕生するまでを追いかけます。
今回、アテンドしていただくのは、開発営業グループの森本康雄さんと下井泉さんです。

りんご乙女を支える農家

まず、案内していただいたのは、地元農家・北沢さんのりんご農園。奥さんと2人で、りんごを広大な農地で育てています。
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実は、摘果りんごを出荷するにはとても手間がかかるんです。

法律上、農作物は農薬散布から一定の期間が経たないと出荷できません。毎年、天候など環境によって生育の速度が違うため、日々の観察と経験を頼りにしながら、摘果りんごを収穫できるように計画を綿密に立てる必要があります。
また、お菓子に使える摘果りんごの大きさにも制限があり、大きさを見ながら収穫をするため、収穫に通常の2倍もの時間がかかります。そのため、計画が始まった当初は協力してくれる農家もかなり少ない状態でした。

しかし、摘果りんごでも美味しいお菓子が作れる事や夏の収入が少ない時期に農家の収入になる事が、次第に成果として分かってくると、摘果りんごを出荷してくれる農家も増えてきました(りんごの主な出荷時期は秋季なため、りんご農家は夏季の収入が少ない)。
今では年間60トンも出荷され、誰が一番多く出荷したかをこぞって競うような、地元農家を支える仕組みになっています。

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北沢さんも今年から、摘果りんごにも対応した防除歴(いつどんな農薬を撒けば、出荷時期に農薬が消えるのかを分かり易く記したカレンダー。通常は秋季の収穫のみに対応している)を作成し、それを周辺農家に配り、協力農家拡大のために一役買っています。

取材中に聞いた「普通なら捨てられるエリートじゃないりんごでも、世界と戦える」という北沢さんの言葉が非常に印象的でした。

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工場でりんごからりんご乙女ができるまでを見学

昼食を食べた後は、摘果りんごが「りんご乙女」になる現場へ。
辿り着いたのは、岐阜県にある工場・株式会社長良園さん。「りんご乙女」の生産を担っている工場です。今回は、生産部部長の徳田さんに案内していただきました。

工場に入ると熱気と共にりんごの良い香りが迎えてくれます。ここにはマツザワ本社で集めた摘果りんごが届き、洗浄→スライス→乾燥→焼き→選別→梱包を経て、「りんご乙女」が完成します。手作業が占める部分も多く、機械と人間の無駄のない連携が非常に印象的でした。
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この工場では、月産で160万枚、年間で60万箱分の「りんご乙女」が生まれています。その量は工場で生産しているお菓子の量の半分を占めるほどです。

そして、この工場のお菓子製造の技術が、「りんご乙女」の味や見た目を支えています。マツザワ森本さん曰く「りんご乙女の美味しさは、生産工場の技術力にかかっている」とのこと。
まさに「りんご乙女」の品質を決める重要の担い手です。
(取材中、りんご乙女以外のお菓子もいただいたのですが、どれも食感・味ともに抜群でした!)

工場見学を終え、徳田さんに話を伺いました。

終わりなきことへの挑戦

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長良園さんでは、長年「りんご乙女」の生産を担っていますが、いまでも様々な改善を積み重ねています。不良品を減らすために、機械の稼働スピード可能な限り人間のスピードに合わせたり、りんごの品種によって、乾燥時の温度や時間を若干変えたりして、品質の向上と安定化を追求しています。
このように、ひとつひとつの微調整・改善を積み重ねていき、商品をより良い状態でお客さんの元に届けています。

徳田さん曰く、この仕事の面白さは、終わりのないことに挑戦していられる事だそうです。限界を設けず、常にベストを求めている姿勢が印象的でした。
こうした努力のおかげもあって、「りんご乙女」は世界レベルの商品になっています。摘果りんごのような、陽の目が当たらない物をどうしたら美味しいお菓子に出来るかと考えながら、光を当てていきたいと笑顔で話す徳田さんは、まさに「りんご乙女」を支えている影の立役者でした。

取材を終えて
この取材を通して、僕たちが普段買う「おみやげ」が手元に届くまでには、多くの人の工夫と想いが積み重なっているということを肌で感じました。そして、今回取材をした人の誰もが、想いとこだわりを持って仕事をしているという事が、取材後も強烈に残っており、「りんご乙女」というお菓子がひとつの良いチームによって作られているのだなと感じました。
皆さんも帰省時には「りんご乙女」を手にとって、その裏側にある物語をぜひ思い出してみてくださいね!